第1回
私が経営者になった理由

　普通の専業主婦だった私が、自分の会社を経営するようになったキッカケは、子供たちを育てていく為でした。

　23歳で結婚し、3人の子を授かりますが、30歳で離婚。18歳からずっとエステの仕事をしていたので（出産などでお休みしていた時期もありますが）、何とか4人での暮らしがスタートしました。

　とにかく、本当に必死で働きました。
シングルマザーの私を雇用して下さった会社の為にと、与えられた仕事は全てこなしてきました。結果的にそれが、自分の成長に繋がったと思っています。

　今までにやった事が無い業務・今までにないくらい高い目標設定。それらをやり遂げるには、相当な努力を必要としました。でも、人はそうして壁を乗り越えるたびに、力を付けていくのだという事を私は経験しました。そしてその努力は、ただの一つも無駄な事が無かったという事も知っています。

もし今、「なんで私ばっかりこんなに大変なの」と感じている人がいたら、一度立ち止まって考えてみて下さい。

「自分はもっと良くなりたいのか？」
だったら結果を出すことです。考えて考えて行動することです。そうする事で必ず道は開けてきます。

「いや、私は居心地良く居たい」
そう思うなら、逃げ出す事も自由です。
逃げ出すという言葉は、何だか悪いイメージを持たれるかもしれませんが、居心地の悪い場所に我慢してずっと居続けると、心が壊れていきます。体に不調をきたします。そうなる前に、その場を離れる。そういう選択肢もあるのです。それは、けっして悪いことではありません。自分にあった最適な場は必ずあるのですから、そこを見つける為の１つの手段だと考えてください。

ただ、壁を乗り越えずに移ったその場所は、快適な場所とは限らない。
という事も頭に置いておいてください。

　いずれにしても、自分の進むべき道は自分で選択し、決断して、作っていくしかないのです。私は、それを何度も何度も繰り返し、結果的に経営者の道を選びました。

第2回 / いくつもの事業を行う理由 ＞